DOPE MUSIC, DOPE IDOL?

聴いたCDや見たライヴの感想を不定期で書いていきます。

【ライヴ】2015/1/17 忘れらんねえよ&大森靖子 @名古屋クラブクアトロ

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 忘れらんねえよのツアーファイナルに大森さんが出るということで、見に行ってきました。

 ライヴ前に会場があるパルコのイベントスペースで、じゅじゅ(呪いがコンセプトの2人組アイドル)がインストアイベントをやっていたので、それを見てから会場へ。

 今回のライヴは忘れらんねえよ主催のツアーファイナルで、大森さんの出演は後から発表されたため、入場列の前の方は忘れらんねえよのファンでいっぱいだった。半袖半ズボンにタオルを持っててやる気満々のファンもちらほら居る中、ぼくは数日前にチケットを買ったので、知り合いの大森オタと話しながら後ろのほうに並んで入場した。

 定刻を5分をほど過ぎた所で大森さんのライヴがスタート。この日は弾き語りで、いつものようにステージ左側にエフェクター等を載せた机を置き、ギター1本を持って登場。1曲目の「絶対彼女」で2番を2回やってしまったことに気づき、「あ、今2番2回やっちゃったね」と取り乱して演奏を続ける場面が新鮮だった。その後はいつも通り安定した演奏で独自の世界観を、MCでは面白い話や下ネタな際どい話を繰り広げ、オーディエンスを魅了していた。MCでは興味深い話も幾つかしていた。「呪いは水色」をマイクのみで演奏した後に、「バンドじゃなくても弾き語りでライヴすることができる」と教えてもらった大森さんはその通りだと思って今のやり方でやってて、「今やった曲みたいにマイクだけあればできる」と言っていた。「形と色と音があれば誰だって表現できるから、みんなもしたいことがあったらなんだってやればいい」と。これを聞いてぼくもドラムをもう少し頑張ろうと思ったし、まだ時間はかかるけどやりたいことがあるから頑張ろうと思う。また、大森さんがここ名古屋クラブクワトロに来たのは、銀杏BOYZのライヴを見に来た以来だそうで、大森さんにとっても思い出がある場所だったんじゃないかと思う。

 この日は新曲をやる場面もあり、演奏前にノートに書かれた歌詞を最前に居る観客に一文ずつ読ませてから演奏に入っていた。その新曲が曲というよりはポエトリーリーディングみたいな感じで、正に「弾き語り」だった。これが完成形とは思わないけど、パッケージとしてリリースされた時にどういう形になっているかは非常に気になる。また新しい大森靖子の一面を見れた気がする。忘れらんねえよのファンも聴き入っていて、終わった後には周りからすげーという声もちらほら聞こえていて、受け入れられていたように思う。

 忘れらんねえよは2013年のボロフェスタ(BiSとでんぱ組.incも出てた)で少し見た覚えはあるけど、見るのはそれ以来。曲はまさに青春パンクと言った感じで、ストレートだしわかりやすい。個人的にはすぐ飽きるからあまり好きではないジャンルだけど、ライヴを見る分には嫌いじゃないタイプ。前の方でわちゃわちゃやってはしゃいでる中には入ろうと思わないけど。今日はベースの梅津さんが復帰ライヴ1発目ということもあり、ファンの盛り上がりはすごいし、メンバーも「バンドを始めた頃を思い出した」と語りながら楽しそうに演奏していて、ピースフルな現場でした。

 MCでは、「改めまして、でんぱ組.incでーす!」、「えいたそでーす(めっちゃ高い声)」、「もがちゃん(めっちゃ胸を強調)」というネタもあり、知ってる人もわりと居て笑いが起きていた。でんぱ組.incの知名度はすごいなーとこんなところでも実感した。大森さんも途中で出てきて、盛り上げてダイヴしたのには驚いたけど、ちゃんと空気を読めてるし、忘れらんねえよのファンも大歓迎していた印象があった。

 今回のライヴはなぜ名古屋でツアーファイナルなのか疑問だったけど、忘れらんねえよはベースの梅津さんが腰を痛めて出演できなくなったのが半年くらい前のここ名古屋クワトロで、今日から復活。忘れらんねえよと大森さんの関係もよく知らなかったけど、大森さんが3年前にボーカルの柴田さんと初めて会った時、泥酔した柴田さんが演奏を褒めてくれて、今度一緒にライヴをしようと誘ったのがきっかけで、この日にようやく実現した。泥酔してたことについて、柴田さんは全く覚えてないみたいだったけど笑

 終演後には中で大森さんのサイン会や握手会もやっていたみたいだけど、アナウンスが無かったので知らずに帰ってしまいました。いつもコショージさんのお世話をしてくれてありがとうと言いたかったです。