DOPE MUSIC, DOPE IDOL?

聴いたCDや見たライヴの感想を不定期で書いていきます。

【まとめ】2014 年ベストライヴ(バンド編)

アイドル編に続きまして、バンド編です。

上位3つは感想付きです。

 

◇1位 Touché Amoré / envy / endzweck / heaven in her arms @代官山UNIT 10/26

 今一番好きなバンドTouché Amoréの来日公演最終日。今回のツアーは東名阪の全公演に足を運びましたが、東京が一番良かったです。この日は一緒にツアーをしていたenvyに加え、前回の来日でTAを日本に呼んだendzweck、さらにはheave in her armsも対バンで参加したということもあり、客の入りはまずまずでした。

  hihaはアルバムを1枚だけ聴いたことがあるだけで、ライヴを見るのは初めてでした。思っていたよりも静かな曲が多くて意外だったけど、静寂パートと激情パートの繋げ方が良くて、好きなタイプの音楽でした。また見に行きたい。

 endzweckを見るのはは1月のBAXE以来、久々だったけど、全然変わらないライヴで良かった。特に「Knowledge」と「Destination」は盛り上がる!

 この日はenvyが一番盛り上がってたように思う。初期のハードコアな曲では、ダイブしてる人も多くて、これはこれで楽しかったです。個人的には日比谷野音で見た時のほうが好きだけど。

 そしてTouché Amoréの出番が来る直前、なぜか急に息苦しくなって、もう帰ろうかと思ったんですが、演奏が始まるとそんなことはすっかり忘れて楽しんでました。

 「Gravity, Metaphorically」の後半、ボーカルが最前に居た客にも歌わせていて、交互に歌っているのはわずか1分程だったけど、その2人だけの空間ができてました(右下の写真)

 「Honest Sleep」では、後半ボーカルがフロアに降りてきて、ボーカルのマイクに客が群がり大勢でシンガロング。大阪、名古屋は10人くらいしかマイクに寄ってくる人が居なかったけど、この日は30人以上居た気がします。もちろん、その中に混じってきたし、最高に楽しかった。

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◇2位 toe / envy @日比谷野外音楽堂 10/11

「変わるものと変わらないもの」
そう題されたtoe主催のツーマンは今のところ今年のベストライヴでした。toeは結成14年、envyは結成21年。長い年月が経っても、音楽は変わらない。ということを伝えたかったのだろうか。少なくとも、envyのステージはこの表題を意識していたように思う。

 太陽が沈まり、秋の肌寒さを感じる日比谷野音に入場し、さっそく酒を1本空ける。日比谷野音には夏にしか来たことがなかったけど、この時点ですでに最高のシチュエーションだと思った。

 まず先手のenvyが登場。女優の奥貫薫がゲストとして登場し、「先導」のポエトリーリーディングを再現。「はじまりの合図を告げる...」という言葉が発せられ、そして徐々に聴こえてくるギターの心地良いトレモロが、やがては轟音になり、ボーカル、ドラム、ベースが爆音となって押し寄せてくる。「Worn heels and the hands we hold」だ。この後も「左手」、「限りあるもの」、「存在の証明」とハードコア寄りの曲で攻める。ここまで好きな曲ばかりで、曲が始まる度に缶ビール片手にガッツポーズをしていた。そしてMCでちょっと休憩。「野音って良いですね」と言い、一呼吸置いてから「吉村さんへ」と一言放ったあとにまさかのbloodthirsty butchersの曲をカヴァー。その後も「暖かい部屋」、「さよなら言葉」など名曲揃いでもうぶち上がるしかなかった。途中、気づけば隣の知らない人と酒を飲みながら意気投合していた。9曲40分という短い時間だったけど、これほどまでに濃いライヴは久しぶりだった。


envy -setlist-
01. 先導(feat.奥貫薫)
02. 擦り切れた踵と繋いだ手
03. 左手
04. 限りあるもの
05. 存在の証明
06. 時は終わる(bloodthirsty butchers cover)
07. デビルマン
08. 暖かい部屋
09. さよなら言葉

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 セットチェンジ後に、toeが登場。まずはドラムの柏倉さんだけが出てきて、ドラムソロからスタート。toeは数枚しか聴いてないけど、このドラマーは本当に音の出し方が繊細で丁寧だと思うし、生音は想像以上だった。そこにメンバーが1人ずつ加わっていき、「1/21」が始まる。envyとは打って変わり、アコースティックな曲が続くが、これがまた夜の日比谷野音に合う。もちろん、アコースティックじゃない曲もやったし、エレクトロな曲もあった。でも、この日比谷野音にはアコースティックが良い。最後はアンコールでマイクが置かれ、唯一ボーカルが入る「グッドバイ」で終了。9曲で1時間弱とこちらもあっという間だった。


toe -setlist-
01. 1/21
02. after image
03. The Future is Now
04. 孤独の発明
05. I dance alone
06. c
07. エソテリック
08. past and language
---encore---
09. グッドバイ

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 envyは「さよなら言葉」で、toeは「グッドバイ」で終わるというのは狙っていたのかはわからないが、どちらのバンドも今回のライヴに特別な意味を持って臨んでいたように思う。それは、ライヴ前にメンバーの対談(http://www.eyescream.jp/special-all/interview/toe-x-envy)があったり、トレイラー(https://www.youtube.com/watch?v=aTAYNtdZSKM)を用意していることからもわかる。

 この日はチケットがソールドアウトしていて、立ち見も多く、日比谷野音が満員だった。インストバンド(envyは違う)が3000人埋められるっていうのはすごいことだと思う。toeもまた違うシチュエーションで見に行きたい。

 

◇3位 Alcest / Vampillia @京都 法然院 4/18

 フランスのバンドAlcestが、京都の法然院でライヴをするということで行ってきました。京都の歴史ある寺でスペシャルなアコースティックライヴが見れるのはおそらく日本だけ。寺へ入り、畳のある部屋で座りながら見るというライヴは初めてでした。寺独特の雰囲気で、演奏中は話すどころか咳き込むことすら許されないような緊張感でした。

 Vampilliaはゲストのツジコノリコさんのポエットリーディングのような歌い方とウィスパーヴォイスに合わせて、普段は激しいパフォーマンスだけど今回ばかりは1音1音丁寧に演奏していて素晴らしかった。

 AlcestはVampilliaのメンバー(key、ヴァイオリン、チェロ)も参加し、アコースティックギターに美しいメロディーが入り混じり、終始感動でした。「Autre Temps」「Souvenirs D'un Autre Monde」と立て続けに前回の来日時にアコースティックでやったことある曲を披露。そして、新作からShelterをやったあと、意外だった「Sur L'Ocean Couleur de Fer」という選曲。ヴァイオリンとkeyがギターのメロディーを弾いていたのが綺麗で素晴らしかった。最後は新作から「Delivarance」で最後の余韻に浸りつつも終了。次の日の大阪公演も行きましたが、この法然院でのライヴは文字通りスペシャルなものでした。そういえば、映像化するみたいは話をしていたのはどうなったんだろう。。。

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◇4位 Touché Amoré / envy @大阪Pangea 10/24

 

◇5位 Touché Amoré / envy @名古屋Club Upset 10/23

 

◇6位 Alcest / Vampillia @大阪Conpass 4/19

 

◇7位 Deafheaven @名古屋Club Upset 5/15

 

◇8位 isolate / Hexis / The Donor / asthenia / birth / Doimoi @名古屋Huck Finn 11/23

 

◇9位 Premiata Forneria Marconi @渋谷duo music exchange 5/31

 

◇10位  Japanese Progressive Rock Fes 2014 @川崎クラブチッタ 3/29